2016年12月30日

電通の過労自殺事件の根っこは、これまでの日本の体質そのものにある



先日、高橋まつりさんの過労自殺
を受け、電通の社長が辞任しました。


電通の社長、副社長らの会見を見て
思ったのは、結局このようなことが
起こってしまう体質は、


「これまでの日本の体質そのもの
にある」


と感じました。


この「日本の体質そのもの」とは、
私は一言で言えば「過剰適応」
いうことだと思います。


・お客にバッチリ(過剰なまでに)
 対応する


・120%の力で仕事をやり抜く


・長時間働くことは良いことだ。
 徹夜で仕事をするのはスゴイ。


・仕事にオンもオフもない。
 全人生をかけて仕事を全う 
 することが美しい


・結婚相手(彼氏・彼女)を
 見つけるのも社内か取引先


・転職するなんて逃げである。

 

とまあこんな感じが「これまでの
日本の体質」でしょうか、これは
高度成長時代の体質と言ったほう
が良いのかもしれません
が、高度
成長がとっくに終わった現在でも
結構蔓延している「日本の体質」
なのではないでしょうか?





このような「体質」はインフレ期の
高度成長時代にはピッタリ
なわけ
です。国全体の需要が超過状態で
あって、供給が追いつかない。
そんな国では多くの人がガンガン
働き、その見返りとして給料も
どんどん上がる、という「良い
サイクル」にあるわけです。
そりゃ仕事も楽しいでしょう。


しかし今は違うのです。


デフレが長く続き、いくら働いても
なかなか給料が上がらない。しかも
様々な分野ですでに満たされている
状態のため、「需要自体がない」


そんな状態なのに高度成長時代を
忘れられずに、同じノリで仕事を
している。これではどこかで必ず
無理がきます。






でもその「無理」をカモフラージュ
するために色々な精神論を上の世代
は言ってきます。


・仕事を通じて人間は成長する


・一つのこともまともにできない
 やつが、他のことなどできる
 わけがない。


・皆が仕事をしているのに、定時
 で上がったりするなんて協調性
 が無い証拠。まして有給を取る
 なんて信じられない。


高度成長時代の価値観に洗脳された
人は、このような精神論をぶつけて
くるわけです。


このような精神論の怖いところは、
「あながち間違っていない部分もある」
というところです。


一部は正しい部分もあり、まさに正論
だという面もある一方で、


「それを言い出したらキリが無いだろ」


という面もかなりあるのが精神論の
厄介なところ
なのです。


この精神論による「キリの無さ」
こそが過剰適応を生み出します。


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やってもやっても満たされない。
やってもやってもダメ出しされる。

でもこんな苦労こそが仕事も人も
成長させるんだよね♪

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というノリ(精神論)です。


でも現実にはこんなことは「無い」
のです。これが「ある」のはほんの
一部の人か、ワーカホリック的な
人くらいです。


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仕事に過剰適応しているからこそ、
仕事に過剰なものを求める。

でも本当はそこには何も「無い」。
あったとしても、実はそれほど
たいしたものじゃない。
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それが真実なのだと私は思います。


これを今までずっとごまかしてきた。
バレないように、バレないように、
会社も本人も騙し続けてきた。


その反動がこのような悲しい事件に
なってしまうのです。





この電通の高橋まつりさんの死は
日本では氷山の一角だと思います。
また自殺までいかなくても、それに
近い病気になったり、退職を余儀
なくされた人も大勢いると思います。


私はこのようなことが起きるたび、
「いつまでも高度成長時代の感覚
から抜け切れないのは異常」
だと
感じます。また「仕事に過剰適応
する(させる)ようなメンタリ
ティも異常」
だと思っています。


人間は仕事とプライベートのバラ
ンスがあってこそ良い人生が送れる
というもの。
どちらかに極端に
偏った生き方というのは、ほんの
一部の人(天才的な人)で十分。
我々日本人はいい加減そのことに
気付かないといけないのだとこの
電通の事件を通じて思いました。


※(参考)現在仕事がつらいと思う方、
下記のようなサイトを見つけました


▼楽な仕事ドットネット
http://bit.ly/2ie12cv



posted by ごくう at 14:44 | Comment(0) | TrackBack(0) | 「生きる力」日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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