2015年04月13日

「共感」と「同感」は全く違う


私が産業カウンセラーの養成講座で
勉強していた時の話なのですが、


「共感」と「同感」は違う


ということを教わりました。


一見するとよく似ている言葉ですが、
傾聴を勉強していくと全く異なる
ことがよくわかります。


例えば、親友のAさんが


「とてもおいしいお菓子だよ、
食べてみて。」



と言ったとしましょう。そこで
あなたは食べてみたのですが、
いまいちおいしくありません。
それどころか自分にはちょっと
マズイかも?とさえ思っています。


そんな時、「同感」的な答えだと


「うん、おいしいね・・・。」
「そうだね。」



というように答えます。
自分は本当はおいしくないのですが、
それでも「同感」して「おいしい」
と答えるのです。


それに対して「共感」はちょっと
違います。


「ああ、Aさんはおいしいと思った
(感じた)んだね。」
「Aさんはこういう味が好きなんだね。」



という感じで答えます。



「同感」は相手と同じように「感じて」、
それを「返す」。


「共感」は相手の感じたことを「返す」。


似ているようで全然違います。


「同感」ばかり使っていると、相手は
「同感」ばかりを求めてきます。
あるいは「同感」するようなことばかり
を自分に投げてきます。


「共感」は、相手の「感情(気持ち)」
をつかむので、相手の心が開きやすく
なります。相手が心を開きやすくなると、
本音が出たり、相手自身も気付かなかった
ようなこと(感情)が出たりします。






私の職場を見ていると、上司(経営者)
に「同感」ばかりしている人がいます。
この人は周りから「イエスマン」とか
「ゴマすり」とか言われていますが
(確かにその通りなのですが)、やはり
周りからは信頼されていません。しかし
そのゴマをすられている上司はまんざら
でもなさそう。その上司は自分にすり
寄ってくる人間がかわいいのかもしれ
ません。


しかし実はかわいそうなのはこの
上司の方かもしれません。



先にも書きましたが、上司に「同感」
されるような情報しか持ってこない
部下というのは、部下として本当に
「良い(能力が高い)部下」なので
しょうか?


部下であれ同僚であれ、時には周囲
の人間から「同感」されないような
情報が必要なことがあります。
しかし常に「同感」ばかりの環境に
浸っていると


「同感できない=価値のない情報」


とみなしてしまい、思わぬミスに
つながるということも起こりえる
でしょう。
だから「同感」ばかりしている
関係はあまり良いとは言えない
のだ、と私は思います。


それよりむしろ「共感」「共感的
理解」という能力を鍛えたほうが
人間関係でも仕事でもうまくいく
ような気がします。


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posted by ごくう at 21:56 | Comment(0) | TrackBack(0) | 「生きる力」日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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