2013年09月08日

弟がニートになった原因


私は4人兄弟の長男で、9歳年下の弟
(現在29歳)がいるのだが、この弟が
いわゆるニートのような状態になって
かれこれ10年近くが経つ。


「ニート」と言っても一応アルバイトを
しているフリーターなので、正確に言うと
ニートでは無いのかもしれない。しかし、
このフリーター状態になった経緯が単に
「不況だったから」とか「田舎で仕事が
無いから」という理由ではない。
その
へんを少し書こうと思う。


弟は小学校低学年の頃は友達もいて、
表面的にはいわゆるどこにでもいる
「普通の子」だったと思う。しかし
小学3年あたりで通っていたスイミング
スクールを突然辞め、そのあたりから
様子がどんどん変わっていった。
スイミングを辞めた理由は正確には分か
らない。おそらくスイミング自体がイヤ
になった、とかではなく、スイミング仲間
とケンカしたとか、そんな感じだと思う。





しかし、もっとさかのぼると、弟は幼稚園
の頃、よくわざとお漏らし(←大の方)を
していた。明らかに幼稚園入園前にはトイレ
はできるようになっていたのに、年中・年長
あたりで、どう考えても頻繁にお漏らしを
していたように記憶している。


我が家では親が自営業で忙しい、という
理由で、子供の面倒はほとんど祖父母に
任せきりだった時があり、この時祖母が
あまりよく面倒を見なかったからなのか、
おそらく親・祖母の気を引くために粗相
をしていたのだ
と思われる。


そんな環境で育った弟だからかどうかは
分からないが、小学校に入ってからは
あまり友人関係がうまくいかなかった
のかもしれない。低学年の頃はまだ
友達がいたのだ。それが中学年から
高学年になると、いよいよ友達がいなく
なった。
いつも学校で一人でいる弟を
見て、学校の先生も「どうしたらいいか
わからない」と言っていたという。


そんな感じだったので高校生だった私は、
何となく親や先生の手にはをえない事態
なのだな、と察し、親に「専門家に診て
もらったらどうか」
とよく進言したのだが、
親は「放っておけばいい」というばかりで
ずっと放置状態だった。


小学校高学年になると、学校で友達が
できないだけでなく、家族とも一緒に
夕飯を食べずに自分の部屋で食事を摂る
ようになっていった。
それに違和感を
感じだ僕は、親に「せめてご飯だけは
家族で食べたほうがいいのではないか」
と言ったが、「一人で食べたいのなら
それでいいじゃないか」ということで、
一人で食事を摂ることを容認していた。





そのあたりで僕は大学に進学するために
家から出たので、中学・高校時代の弟は
あまりよく知らないのだが、たまに帰省
したとしてもほとんど弟は部屋に篭もり
きりで、会うことがあまりなかった。


弟はその後(高校卒業後)、どういう
わけか福祉関係に行きたい、という
ことで(おそらく母親の入れ知恵)、
専門学校に進学したのだが、


「ついていけない、つらい」


ということで半年ほどで辞めて
しまった。


それから奇跡的にどこかの会社の工場に
正社員として採用されて仕事を始めたの
だが、それもすぐに辞めてしまい、しば
らくずっと家に引きこもっていた。


それが数年続いたのだが、我が家の商売も
うまくいかず、家計的に厳しくなってきた
ためか、アルバイトを始めた。毎日働く
わけではなく、週3〜4日程度みたい
だが、それでも一応仕事には行っている。


その弟にはやはり友達はいない。もちろん
彼女もいない。職場にはパートのおばちゃん
ばかりだから、そのへんの人との関わりは
あまりなさそうだ。


もう29歳だから、友達、友達というのも
変な話だが、やはり人間関係が家族だけ、
それも会話はほとんど母親のみ、というのは
どこかで破綻がきそうである。





ずいぶんと長文になってしまったが、僕は
弟がニートのようになってしまったのには、
はっきり言って親(父親・母親両方)のせい
だと思っている。


それは、兄弟4人もいればそのような
ニート的な人間も出てこよう。しかし、
それならそれで、将来自立して自分で
食っていけるように育てることが親の
務めだ。


しかし、どうしたらよいかわからず、
「わからないことは放置しておけばよい」
という低レベルな発想なもと、子供を
適切に育成できなかったのである。この
「わからないことは放置」というのは
「臭いものにはフタ」と同じ発想で、
極めて自己中心的な思想である。


弟はとりあえずは今、実家に住んでいて
親に色々やってもらっているから生活して
いるが、親が死んだらどうなるのか。
はっきり言ってオレは面倒など見たくない、
というか見れない。(うちにもまだ子供
2人いるし。)


申し訳ないが、生活保護でも受けながら、
ひっそりと暮らしていってもらうしかない。
兄だからといって、自分の弟まで面倒を
みるのは御免である。そうしたら今の
自分の家族が崩壊してしまうからだ。


実はこのような問題を抱えた家庭が
日本にはたくさんあるのだろうと思う。

おそらくだが、そのような家庭の親は
「形式主義的」で「親としては幼稚」
なのではないか、と思う。


これは自分が親になったから言える
のかもしれないが、親としては失格
だといえる。
(ちなみに私はこの
ような自分の親が好きではないが
嫌いでもない。)


戦後の日本は江戸時代から続く愚かな
「形式主義」を継承しつつ、生活よりも
仕事(経済成長)に極端に傾斜して
生きてきた
のだ。よく年寄りが今の
日本を築いた、などと偉そうなことを
言うが、このような負の遺産(財政赤字
なども)も積み上げてきたことを忘れて
はならない。


posted by ごくう at 23:14 | Comment(0) | TrackBack(0) | 「生きる力」日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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